縮毛矯正の施術の注意点はここだ。新人さんも気を付けてね!
縮毛矯正は、大変難しい技術です。すべての作業が方程式のように絡み合っていて、どこか一か所でも間違った作業をしてしまうと、取り返しのつかないダメージを与えてしまいます。
ですから、縮毛矯正を綺麗にできた時の感動は、お客様は勿論ですが、それ以上に技術者の達成感は、はかり知れないほどの感動がある技術なんですよ。
この記事を読んだ技術者が少しでも、失敗した時のあの絶望感をあじわないよう。
成功した時の達成感を味わえれるよう。
1つでもヒントを与えられたらと思っています。
縮毛矯正の薬を付けるときの注意点。
薬液塗布は縮毛矯正の一番の肝になる技術です。
どんなお店でもこの作業は、ベテランの方がやっていると思いますが、この技術の善し悪しが仕上がりを左右します。
カウンセリングと観察で得た情報をもとに、薬液塗布を行っていきます。
薬液塗布は、かかりづらいとから塗る!
よくいろんな縮毛矯正の講習など見に行きますが、薬液の効きを統一するため、薬液は数人で手早く塗るようにしましょう。と、教えているところまありますが、これは大きな間違いです。
薬液はひとりで塗るべき
私は、薬液はひとりで塗るべきだと思っています。(本当は縮毛矯正のすべての作業は、一人でやるべきだと思っています。)
大体髪の毛に薬液を塗るのに20分くらいは、時間がかかります。
つまり、最初につけた髪の毛と最後につけた髪の毛には、20分の差が起きてしまうという事なんですよ。髪の毛の多い人では、その時間が30分になることもあります。
すると、薬の効きが全然違いますよね。これが、ムラになってしまうんですよ。ですから、数人で塗りましょうと言われるんですが、私は、この時間を薬液の効かせ方の強弱に使うんですよ。
まず最初に塗るのは、髪の毛の太い後ろ側から塗り始め、次は、お客様が右利きの人は、左サイドから、左利きの人は、右サイドから塗ります。顔周りは、傷みやすいので、一番最後に塗ります。
勿論これは、基本ですが例外もあります。
初めてかける人で毛染めのしていないお客様は、毛先のハネが気になる方が多いですね。そういう方は、毛先を先に塗ったりします。
前髪が太くてくせの強いひとは、前髪を早い段階でぬったり、後よりサイドのかかりづらい方には、サイドから塗ったりします。
綺麗に縮毛矯正をかけるには、その人によって塗る順番も考えて塗らなければいけないんですよ。
薬液を髪の毛に浸透させるときに注意すること。
薬液を髪の毛に浸透させるために、遠赤で温めたり、スチームをあてたり、時間を置いたり、薬液を2度つけたり、色んなことをして、髪の毛に浸透させていきますが、私は、遠赤で促進するには、危険が伴うと思い今は、やっていません。
遠赤をあてると、早くしっかり薬が効きますが、お客さもの姿勢だったり、髪の毛の多さによって、薬の効きにムラが出てしまうからです。当店にも、新規のお客様が来店されていますが、遠赤を使われているお店からの来店が多いように思われます。大体のお客様が、後頭部の内側が癖が取れていないですね。毛先も遠赤が当たらないので毛先のハネが取れていないという事例もありますね。
遠赤をあてると、薬液も急激に作用するため、ちょうどいいクスリの効いている地点が、時間に言うと、ほんのわずかな時間でそれを過ぎると、大ダメージを与えてしまい、その時間の前だと、くせが取れないという失敗をしてしまうのです。もちろんムラもありますので、髪の毛の部所部所で、かかり具合、傷み具合が違います。
勿論それを、把握できていれば何の問題もありません。
ですから、時間はかかりますが、自然放置で縮毛矯正をかけています。
薬を流すときの注意点
何気ない単純作業ですね。ですから、新人のスタッフがやることの多い作業です。
ですが、この作業が原因で、傷んでしまったり、お客様が離店される原因になることもあります。
しっかり勉強・練習しないと、失敗していますよ。
縮毛矯正で、一番傷んでクレームが起きる場所は、ネープともみあげです。どうしてここが傷みやすいかというと、薬液を流すときにこの部分が流しにくいという事です。
ここを新人の人が流すと、薬液が流し切れていないことから、薬液が残り、残った部分にアイロンをあててしまい傷んでしまう。こんなことが起こるんですよ。また、もみあげの長い人を流すときも、耳があってながいにくく、薬が残ってしまったり、流しているうちに耳に水が入ってしまいクレームをあびたり、流すだけの作業でも難しいんですよ。
朝から晩まで、シャンプーをしている新人さんを責めるわけにはいかないが、大事な作業だという事をしっかり教えてあげましょうね。
流し終わった後、大事なことがあります。
薬液を流し終えた後、すぐにコーミングしてください。
クスリを流した後にすぐにコーミングしないと、根元に変な癖ができてしまい、別れ癖ができたります。出来るだけ早くコーミングしてください。
美容室のお店の場合、シャンプー台と作業の椅子の移動するの形状のお店がおおいでしょう。その時、すぐタオルで包んでいどうしたもらい、そのままの状態で次のスタッフが来るまで待たされたことありませんか?
お客様は、こんなお店は、行かないでください。これを読んでいる技術者は、即座にやめてください。
あと、濡れているときにブラシでとかすのですが、非常に髪の毛が切れやすいので、優しくとかしてくださいね。この時、どうしても とかせない様な傷んだ髪の毛になってしまたら、技術者の薬液選択ミスです。
ちゃんと薬がいい感じに効いているときは、楽に髪の毛をコーミングできますし、髪の毛がゴムの様に伸びたりすることまありません。そしてとかした後は、くせがなくきれいなストレートになっています。
この時、くせが残っているようでしたら、仕上がったときも癖が取れていません。もう一度、薬液塗布の作業が必要です。
髪の毛を乾かすときの注意点
これも入りたてのスタッフがやることが多いですね。
下手にブローしてしまうと、分かれ目が付いたり、変な折れ方をしたり、しっかり乾かしてなかったりして、ここも侮れない作業です。
アイロンかける前にしっかり乾かさないと、アイロンをかけたときに高温の蒸気が出て一度に傷めてしまい、もう治らない様な傷んだ髪の毛になってしまいまう。
しっかり乾かしましょう。特にもみあげと、襟足は、乾かしにくいので注意してしっかり乾かしましょう。
アイロンをかけるときの注意点。
今は、濡れた髪の毛にアイロンをあてる技術者もいるようですが、これが傷む原因だと私は思います。
濡れていると、蒸気が出て火傷を起こしたりチリチリになって傷んでしまいますよ。そうなったらもう治りませんよ。
髪の毛は、しっかり乾かし、アイロンの温度は、180度くらいがベストですね。200度の熱のアイロンで、矯正すると髪の毛が固くなってしまいます。しっとりサラサラをお望みなら170度か180度でかけてくださいね。
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